うるさいチャレンジ

今日もAくんが

「うるさいチャレンジ」と名付けたノートを持って

楽しそうに1週間の様子を英語で話してくれます。

 

3月までのAくんの目標は、「自分から英語でうるさいぐらいに話す」

ノートはそのためのネタ帳です。

 

懇談の時に6年生Aくんのお母さんが「英語での目標がなくてトーンダウンしてる感じなんです」とおっしゃっていました。

 

たしかに…

 

小さい頃から英語を続け、資格試験にも合格してきたAくんに

中学入学を控えたこの時期に

fuyu-Kidsも卒業するかもしれないこの時期に

 

必要なことは何だろうと改めて考えました。

 

中学の授業のために準備するとか資格試験の勉強するとかは、今のAくんに必要なことではない気がします。必要なのは「こんなに英語ができるんだよって日常でアピールできること。何よりもAくんが自信を持てること。」です。考えて考えた結果、やはり普段から言い続けている「自分から話してみよう」にフォーカスすることにしました。

 

Aくん、聞かれていることは良く理解できます、読む力もあります、書くこともできます。でも自分の話題になると「I don't know. Sleeping.」で逃げようとします。

きっと家や自分の心の中では、うるさいぐらいに話しているはずなのに。

英語が出来ると思われているから完璧に話さないといけないとか、カッコいい自分の話をしないといけないとか、プライドや葛藤があるのかもしれません。

 

話すというチャレンジはAくんが「やってみよう」と思ってくれなくては出来ません。なので、最初にAくんと時間をかけて話しました。

「どうする?」と聞くと、「わからん」

「じゃあ先生が決めようか?」と言うと「うん」

「じゃあ、やらない」と私が言うと、Aくんの表情が変わりました。「やるよ」って先生が決めてくれると思ったら、「やらない」と言われた。その表情を見て、自分では決められないけど、Aくんの中に本当はもっと英語でしゃべりたいという気持ちがあるんだと思い、もう一回チャンスをあげることにし、YesかNoか書いてもらうことにしました。

本当にじれったいぐらいの時間をかけて、Aくんが書いたのは

Yes

 

そのYesで吹っ切れたのか、翌週から日記のようにビッシリ英文を書いたノートを持ってきてくれるようになりました。そしてノートを見なくても英語がスラスラでてきます。

 

Aくんが書いてくる文には文法的に直したほうが良い箇所も多々あります。でも、Aくんには、このノートの間違いは訂正しないよと伝えました。今のAくんに必要なのは、正しい英語じゃなくて、うるさいぐらい喋れる自分に自信を持って中学に進んでいくことだから。

 

等身大の文章、ステキです。

Making mistakes is not a big deal. You are special because you are you. Let's show that to everyone.